奉仕(カルマ ヨーガ)
『奉仕(SEVA)こそ、最高の霊性修行(SADHANA)です。神は自ら化身し、失われた霊性を回復するため、 人間に仕えています。それゆえ、人が互いに助け合うとき、神がそれをどれほど嬉しく思うか考えてみなさい。 他人を他人と思わず、神への礼拝としてこれに仕えなさい。そのようなたった一つの行為は、一年中神を思っ て暮らすことにも匹敵します』
『人への奉仕は、神への奉仕です』
『すべてを愛し、すべてに仕えなさい』
― サティヤ サイ ババ ―
1)無私の奉仕
奉仕は、サイ オーガニゼーションにとって、最も重要な活動です。サティヤ サイ ババは、これ が我々の第一の責務であると同時に、人生のゴールへの最も確実な道であると強調なさっています。
サティヤ サイ ババのおっしゃる奉仕とは、人種、宗教、階級を超えた、ハートからハートへの 自然な愛の発露です。困っている、あるいは苦しんでいる人に、物質的な援助を与えることだけでな く、私たちの時間と愛を与えることです。その心をもって、奉仕の行為を重ねるうちに、私たちは徐々 に清まり、意識が高まってゆきます。そしてあらゆる生命の内なる神を認め、私たちがすべて霊的に 一つであることを本当に悟ったとき、小さな自我の影は消え失せます。そのとき初めて、私たちの行 為は、物質的、精神的を問わず、そのような見返りをも期待しない、「無私の奉仕」となるのです。
『もっともっと多くの人を愛しなさい。もっともっと強く。愛を奉仕に、奉仕を礼拝にまで高めなさい。それこそが最高の 霊性修行なのです』
― サティヤ サイ ババ ―
奉仕の実践
各センター・グループにおける定期的な奉仕活動を実践および拡充していくために、奉仕担当役員 は、会員の意見を集約し、センター・グループの奉仕活動として、常識に沿った注意深い計画を立て ます。そして、センター・グループ役員会の承認を得て、これを実行に移します。センター・グルー プ会長は評議会の方針を確認し、必要であれば地域コーディネーターに相談します。
どのような奉仕活動が最も必要とされるかは、それぞれの地域によって異なります。それは例えば、 サティヤ サイ ババの本を図書館に寄付すること、老人ホームや児童養護施設を慰問すること、ある いは身障者の介助をすることかもしれません。このようなさまざまな活動の方法について、センター 間でアイディアや体験を共有し合うようにします。
奉仕活動にかかる費用は、センターの経理の章に定めた方法に従って調達します。グループとして だけではなく、個人レベルでの奉仕活動も、価値のあることです。センターの会員は、毎週各自に見 合った時間を使って、地域、またはセンターに貢献するようにします。サティヤ サイ ババは、そ のために少なくとも週4時間を充てることを勧めていらっしゃいます。
『奉仕活動は、それぞれの地域の必要を満たし、問題を解決するものでなくてはなりません。単によその真似をする のは、無知の印です』
― サティヤ サイ ババ ―